
2011.10.14
2月27日筑波大学聾学校にて谷田部先生がテーマ「ノンクラスプデンチャーの適応と設計について考える」を講演されました。
ノンクラスプデンチャーの需要が高まってきて、数年前に開発されたように感じるが実はそうではなかった。
1930年代ある沖縄の歯科技工士さんが初めて作ったことに驚きでした。
講演の内容を大きく分けると材料、適応症、設計の3つになる。
まず初めに材料についてはノンクラスプデンチャーに使われるレジンにはナイロン系、PMMA系、ポリエステル系、ポリカーボネート系がある。
例えばポリエステル系は保険のデンチャーに使用するレジンと同じ硬さを持ち、最も硬い素材である。
硬いほど、汚れが付着しにくく落ちやすい。逆に柔らかい素材ほど、汚れが付きやすく落ちにくい。
それぞれの素材の特徴を理解した上で作業を進める事が大事だと改めて実感させられました。
次に適応症には歯を削りたくない、メタル(クラスプ)を見せたくない、金属アレルギーの人、
デンチャースペースがあるなどがある。
逆に適応しないのは大きな顎堤の吸収、デンチャースペースが厳しいなどのケースがある。
クリアランスが5mm以下の場合硬質レジン歯はよくない。アクリルレジンを使用する。

最後に設計の点で効果的に維持力を付与するためにはどうしたらいいか?
ガイドプレーンは形成しない。模型の前方をやや傾けてサべイング。
アンダーカット0.25㎜にする

レジンアームをワイヤーなどで補強する。
中間欠損義歯の後方支台歯の近心アンダーカットの利用
回転挿入による隣接面の維持
模型をやや後方に傾けてサべイング
破折しないためにどうするか?
コンタクト下方を削る
人工歯の下方1mm以上あける
レジンアームの幅を10mm以上確保する
質の良いノンクラスプデンチャーを作るためには歯科医師と技工士の連携が欠かせない。
私はノンクラスプデンチャーをつくったことはないが、この場を借りてケイワークスの品質向上に少しでも貢献できれば幸いです。