
2011.03.09
日本顎咬合学会に参加して
日時 平成22年6月12日(土)・13日(日)
場所 東京国際フォーラム
・ 12日(土) 歯科技工士部門 咬合調整、咬合様式、咬合面形態等を含めた実践的咬合調整について
※スプリントを用いた咬合調整・・・山影俊一氏
※的確な咬合を与える・・・山口周行氏
※Functtionally Discluded Occlusion・・・桑田正博氏
※咬合面形態を請う咬頭嵌合位の安定から考察
まず、山影氏のスプリント治療の発表です。スプリントは、私達もよく依頼される技工物でもあり、Drによって、考え方はさまざあである。私達の参加している研修会(日本臨床歯科補綴研修会基本8ヶ月コース) でも1つのテーマとして取り上げられていて、とても興味深く聞かせていただきました。
私達は、スプリント治療の目的はと聞かれると
① エングラムの除去
② 早期接触、咬頭干渉の除去
③ 復位した円板の保持
④ 変形した円板の形態修正
である。
山影氏のスプリント治療の目的も下顎位の確認、修正ということで、似たような事を述べられていました。
私が気になった点は、どの患者さんでも、とりあえずスプリントを装着させるという点でした。確かに、装着したときは、エングラム(筋の緊張)がとれ、患者さんはとても快適であると思います。
しかし、なぜ、この患者さんはスプリントが必要なのか?患者さんの方も、なぜ装着するのか?審査・診断をして、そこに、ちゃんとした根拠、理由がなければいけないと思いました。そして、エンドポイントを明確にする必要があると思いました。
歯列の再建と保全が私達の目的で。一時的だけ、調子がいいような物では、良くない思いました。また、私達の臨床の現場でも良く起こります。指示書にはスプリントとだけしか記入されておらず、目的もあやふやなまま製作をしてしまいがちです。今後は今回のことを踏まえて、もっと歯科医師とコミュニケーションをとり、技工物を製作する必要があると感じました。
次に、山口氏の講演では的確な咬合を与えるためにラボサイドで実際に行っていることを述べられました。材料の性質、特性、適合に関して、咬合器の事など、とても基本的なことを、細かく述べられていてとても理解しやすかったです。
次に桑田氏の講演では、自身の人生を振り返り、これまで出会ってきた様々な著名人とのエピソードを披露してくださいました。そのなかでも、印象に残った一言は『人は人生のうち、出逢うべき人とは出逢う しかも、一瞬早かりもせず、遅かりもせず』
技工の話は、もちろん、たくさん人生経験を積んできた人の言葉には、重みを感じました。
今回、私が学会に参加した理由は、咬合、総義歯に対する考えを、色々な角度から勉強したいと思ったからです。私は、今、小出セミナーで学んだことを幹として、技工を行っていますが、今後も、多くの、著名人の考え方を聞き、比較し、良い部分を吸収したいと思います。