
2011.03.09
2011年 2月5、6日 日本臨床歯科補綴学会主催の総義歯ライブ 2ヶ月コースを受講しました。
本コースは、日本臨床歯科補綴学会の主体である、補綴治療を行うための基本8ヶ月コースの中の、総義歯の部分をさらに掘り下げた、コースになっています。
具体的には、総義歯治療の43のステップに沿って、チェアサイドとラボサイドでの重要なポイントを確認しました。また、双方がどのように、情報を共有し、後戻り無く円滑に製作が行えるかを学びました。
今回、実際に患者さんを招き、筋、顎関節の触診からスタートしました。筋の触診では、左側の筋全体に圧痛が見られたが、患者自身はとくに痛みはないと述べました。
患者さんの習癖として、常に舌を後方に引いている状態(顎舌骨筋の緊張)でした。また、以前使用していた下顎義歯の吸着が悪かったため、義歯の浮き上がりに対して、口輪筋で押さえていたため、口輪筋の発達が見られました。私は、一昨年、本学会の、基本8ヶ月コースを受講しましたが、実際に、チェアサイドでの、審査、診断を体験することができ、とても参考になりました。また、筋、顎関節の触診で、患者さんから多くの情報を得られ、改めて、触診の重要性がわかりました。
次に、概形印象です。ここでのポイントは、患者さんの顎提にあった既製トレーを選ぶことです。サイズの選び方は、上顎では上顎歯槽結節の外側と、トレーの外側の距離、下顎はレトロモラーパット内側とトレーの内側の距離をそれぞれコンパスを使用して測ります。
この概形印象で、次のステップの機能印象を的確に行うための、個人トレー製作に大きく影響すると感じました。
次に、個人トレー製作、機能印象です。個人トレー製作は、普段、私達が製作しているものと変わりはありませんでした。ただ、チェアサイドでは、印象を行う前に、トレーの試適をしました。下顎では、外斜線をエアーを頬粘膜に当てて確認していました。この頬棚の部分は下顎義歯の支持になる部分です。上顎では、トレーの試適、コンパウンドを使用した筋形成を行った後に、トレーに、数箇所穴を開け、無圧印象を行いました。ラボサイドであらかじめ、トレーに穴を開けると、トレー試適、筋形成時に吸着が悪くなるためだそうです。実際、上顎の総義歯の場合は、無圧印象であると考え、ラボサイドで、穴を開けてしまっていたが、今後は、Drと事前に相談し、製作しようと思いました。
機能印象は、とても手際がよく、とてもきれいな印象でした。
この土日では、審査、診断から始まり、各ステップごとに進み、最後にゴシックアーチを行い、咬合器で顆路調整をして終了しました。
実際に患者さんを目の前に、触診して、その結果がゴシックアーチにそのまま現れたりと、触診の大切さを知りました。また、コーマシャルラボでは、まったくわからない、患者さんの習癖など、模型からでは読むことのできない情報もあることがあるのだと、感じました。
次回は配列試適から完成までです。